高齢者に格安スマホはむずかしい
70をこえるわたしの母。
使っているガラケーのバッテリー蓋がゆるんできたとか、写真が粗いとか、料金が高いとか、いろいろ言っていますが、どうもスマホへの乗り換えに関心があるようです。(直接的にスマホにしたい!というのが恥ずかしいみたい)そこで話を聞くと、ガラケーでも6000円を超える料金を払っているようで、それならいっそスマホにしたいというのは、わかります。
わたし自身はiPhoneにBIC SIM powered by IIJmioを挿して運用しています。利用用途はSNSやまとめページの閲覧などが主。iTunes MatchやApple Musicを使ってはいますが、それほどのヘビーユーザーではないので、月2000円もかかりません。そこで母にも格安SIMのおすすめをしようと思ったのですが、いくつか問題が見えてきたんですね。
母のリクエストは次の通り。
1.操作がわからない時に、お店で店員さんに質問がしたい。
2.話し放題プランに入りたい。
3.メールアドレスを変えたくない。
1について、わたしは母と同居しているわけではありませんから、スマホ初心者の母が操作に困った時にお店の人と対面で教えてほしいというのはよくわかります。
次に2ですが、同世代がみんなLINEアカウントを持っているような世代であれば、LINEで無料通話をすればいいわけです。しかし母の世代はまだまだ携帯回線で通話をする人が多いので、母だけLINEで通話したいといっても無理なこと。そこで調べてみますと、2018年夏現在、話し放題プランがある、いわゆる格安スマホ業者はY!モバイルだけでした。
Y!モバイルは格安スマホ業界の中でもちょっと立ち位置が違うので、路面店舗を展開しています。実家近くのイオンモールの中にもあることが確認できたので、1と2が一気にクリアーです。
しかし、3が残ってしまいました。
スマホに慣れている世代の方なら、だれかと文字情報でコミュニケーションをとる必要が出てきても、TwitterやFacebookのメッセージ機能や、携帯会社のキャリアメール、ショートメッセージ、プロバイダーメールにWebメール、そしてLINEなど、いろいろな手段を選ぶことができるでしょう。しかし母の世代だと、そうはいきません。
こう整理してみると、社会インフラって、その世界に生きる人たちに普及してこそ役に立つものなのだというのがわかります。
まぁ、せっかくですから、わたしは母に格安スマホをおすすめしますよ。年に6万円も8万円もかわってきちゃうのですから。
それにしてもなぜこんなにも利用料に差があるのでしょうか。たとえばわたしの契約しているIIJmioなどは、ドコモから回線を借りてこのお値段なわけですから、原価はいくらなんだってね。